
3.1.2.2FANS1パッケージ概要
(1)概要
本報告では、B747−400のFANS1パッケージのコンフィギュレーション概要を示し、組み込まれるアプリケーションであるAFN(ATC Facilities Notification)、ADS(Automatic Depen−dent Surveillance)およびCPDLC(C?troller−Pilot)Data Link Co?micati?s)について、その機能の概要を示す。また、附随して必要となる地対地通信アプリケーションであるAIDCとCPDLCとを組み合わせたコネクションの確立の手順について示す、
(2)コンフィギュレーション
図3.2.2−1にB747−400のFANS1パッケージのコンフィギュレーションを示す。
(3)AFN(ATC Facilities Notification)
AFNは、ADS,TWDLC等のATSアプリケーションを実行する前に、航空機が地上ATCに自己の有するアプリケーションを通知する機能を持つ。この際、航空機のアドレス、アプリケーション名とバージョン番号が地上ATCに通知される。この際、地上ATCと航空機は1対1の接続であり、FIRをまたがるj易合は地上ATCが航空機に次に接続すべきセンタを指定する。情報交換のためのメッセージは5種類存在し、キャラクタ指向のATSプロセスを採用している。六機能は、ACARSネットワーク上で使用される、図3,1.2−2−2にAFNとアプリケーションの管制移管の流れを示す。
(4)ADS(Automatic Dependent Surveillance)
ADSは、位置、速度、進路、高度、WAYPOINT、気象の従属監視情報を地上ATCに対して自動通報する機能を有する。この際、次の3種類のコントラクトモードを有する。
・周期コントラクト
一定周期毎にレポート送信するモード(設定する送信周期は変更可能)。
・イベントコントラクタ
指定されたイベント(例:ウェイポイント通過等)が発生する毎にレポートを送信するモード。
・ディマンドコントラクト
管制システムからの単発的な要求に対してレポートを送信するモード。ADSは4箇所の地上ATCと同時に接続され、ボーイングFANSパッケージは、エアライン用に更に1チャンネルを用意してある。ATN用としてのビット指向アプリケーションであり、ACARSネットワーク上ではACF(ACARS Cconvergence Function)を使用してビットーキャラクター変換及びインターフェースマッピングを行う。図3.1.2,2−3にASDの機能概要を示す。また、表3.1.2.2−1にADSで得られる情報を示す。
(5)CPDLC(Controller−Pilot Data Co?unications)
音声通信に代わるパイロットと管制官との間のATC通信で、航空機と地上ATCとの間の1対1のデータリンクである。CPDLCでは、183種のアップリンクメッセージと80種類のダウン
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